【初心者向け】IPアドレスとドメインの違い、ドメインとURLの違いを徹底解説!

ホームページおよびブログ作成について勉強している方向けに、
- IPアドレス
- ドメイン
- URL
の違いを分かりやすく解説します。


IPアドレスとドメインの違い

IPアドレスはインターネット上の住所
インターネットには数えきれないほどのウェブサイトがあります。目的のウェブサイトを表示するためには、ウェブサイトを特定するための情報が必要です。
ウェブサイトを特定するために使用されているのがIPアドレスです。下記具体例。
ウェブサイト名 | IPアドレス |
---|---|
A | 210.180.128.000 |
B | 210.180.128.111 |
C | 210.180.128.222 |
ドメインは、IP アドレスを人間向けにわかりやすくしたもの
ドメインとは
↓ Yahoo!のドメイン

↓ ドメインが表示される場所

-
ドメインは、IP アドレスを人間向けにわかりやすくしたもの

ドメインは、IP アドレスを人間向けにわかりやすくしたものです。下記具体例です。
ウェブサイト名 | IPアドレス | ドメイン |
---|---|---|
A | 210.180.128.000 | aaa.com |
B | 210.180.128.111 | bbb.net |
C | 210.180.128.222 | ccc.net |
ドメインを使う理由:IPアドレスを覚えるのは大変だから
ドメインを使う理由は、IPアドレスを覚えるのは大変だからです。下記参照。
Aさん:
Yahoo! JAPAN が見たいから、アドレスを教えて!
Bさん:
210.180.128.■■■ だよ
Aさん:
ごめん。覚えられなかった。もう1回教えて。
IPアドレスが存在する理由:コンピュータはドメインを理解できない
ここまでの内容を読んで「最初からドメインを使えば良いのに。なんでIPアドレスを使うの?」と考えた方は多いと思います。
理由はコンピュータがドメインを理解できないからです。下記根拠。
(前略)コンピューターはドメイン名を認識することができません。そのため、ドメイン名は IP アドレスに再変換されて通信先の端末を特定(後略)
ドメインを使ってウェブサイトを表示する仕組み
1.ネームサーバー(DNS)を使って、ドメインをIPアドレスに変換する
先述したように、コンピューターと人間はインターネット上の住所を特定する方法が違います。下記参照。
- コンピューター…IPアドレスを使用
- 人間…ドメインを使用
そしてコンピューターが理解できるのはIPアドレスだけです。
したがってドメインを使用してホームページを見るためには、ドメインをIPアドレスに変換する必要があります。下記具体例。
「aaa.com」→「210.180.128.000」
インターネット上には、ドメインをIPアドレスに変換するためのコンピューターがあります。名称はネームサーバー。DNSと呼ぶこともあります。
ここまでの内容をイラストを使って説明します。下画像の「赤色の矢印部分」です。

人間がする作業:ウェブブラウザにドメインを入力する

人間がドメインをIPアドレスに変換するときに行うことは、ウェブブラウザのURL欄にドメインを入力することです。それ以外の作業はないです。
-
2.変換したIPアドレスを使って、ウェブサイトを特定する
ネームサーバー(DNS)は変換したIPアドレスを、ドメイン名を入力したウェブブラウザに送信します。
ウェブブラウザは受信したIPアドレスをもとにウェブサイトにアクセスします。アクセスするとウェブサイトが表示されます。
ここまでの内容をイラストを使って説明します。下画像の「青色の矢印部分」です。

人間がする作業はない
ウェブブラウザはIPアドレスを受信すると、自動的にウェブサイトにアクセスします。なので人間がする作業はないです。
-
参考:IPアドレスを結ぶ,DNSの役割を確認する | 日経クロステック(xTECH)
補足.自分で取得したドメインを使うためには、設定が必要

『お名前.com』や『ムームードメイン』を利用すると、自分専用のドメインを取得することができます。
取得したドメインを、ウェブサイトのドメインにするためには設定が必要です。下の画像参照。


詳しく知りたい方は下記ページをご覧ください。
ウェブサイト製作の仕事をしたい方は、設定を覚えた方が良い
ウェブサイト製作の仕事に就きたい方は、ドメインの設定を1度やった方が良いです。特に就活で「ウェブサイトを作れます」とアピールする人は、ドメイン設定を覚えた方が良いです。
なぜかというと、ウェブサイトを作れるならば独自ドメインの設定も出来るだろう、と考える人が多いからです。
ドメイン費用は0円~

『お名前.com』というサービスには、1年だけ無料で使える独自ドメインがあります。2023年9月15日時点だと「.com」と「.net」です。
参考:ドメインとIPアドレスを管理しているのは、ICANN
「aaa.com」のIPアドレスは「210.180.128.000」といった情報を管理しているのは、ICANN(アイキャン)という組織です。
ドメインとURLの違い
URLとは

URLは、ウェブブラウザでホームページを見るとURL欄(上画像の赤色矢印)に表示される文字列のことです。
ドメインはURLを構成する要素の1つ
『Yahoo! JAPAN』のURLは下記です。
https://www.yahoo.co.jp/
『Yahoo! JAPAN』のドメインは「yahoo.co.jp」です。
以上のことからドメインはURLを構成する要素の1つと言えます。
「http」と「https」はデータを送受信するときの規格(通信プロトコル)

URLの先頭部分にある「http」または「https」は、インターネットでデータを送受信するときの規格を表しています。規格のイメージは次のような感じです。
- 電池の種類…アルカリ乾電池、マンガン乾電池、ニッケル水素電池
- インターネット回線…携帯電話、光ファイバー、ADSL
参考:ウェブサイトを表示するときに送受信するデータ ↓

※「ウェブサーバー」を「ウェブサイト」に置き換えてください。
ちなみに、インターネットでデータを送受信する規格のことを「通信プロトコル」といいます。
-
「http」と「https」の違い
違い1. データを暗号化しているかどうか

http と https の違いは、送受信するデータを暗号化しているかどうかです。具体的には次のとおり。
- http……送受信するデータは、暗号化してない
- https … 送受信するデータを、暗号化している
ちなみに https は http を、SSL(Secure Sockets Layer)という仕組みで暗号化したものです。SSLについて詳しくは下記ページをご覧ください。
違い2. ウェブブラウザの表示
httpとhttpsはウェブブラウザでの表示が大きく違います。具体的には以下のとおり。
↓http

↓https

違い3. Google検索結果に与える影響
httpsを使うと、httpを使う場合よりもGoogle検索結果の上位に表示されやすいです。
根拠:ランキング シグナルとしての HTTPS|Google 検索セントラル ブログ
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httpは全ウェブサイトで使える。httpsを使えるかはウェブサイトの環境で違う
- http……送受信するデータは、暗号化してない
- https … 送受信するデータを、暗号化している
httpはどのウェブサイトでも利用できます。httpsを利用できるかは、ウェブサイトを運用している環境で違います。
たとえばレンタルサーバーを使ってウェブサイトを運用しているとします。この場合ならば、運営会社によってhttpsを利用できるかは違います。
httpsを利用できるレンタルサーバーは、公式サイトに「SSL」という言葉を記述している場合が多いです。下記参照。

»»» 独自SSLについて|ロリポップ
httpsを使うためには手続きが必要な場合がある
httpsを使用できるレンタルサーバーのなかには、httpを初期設定にしているところがあります。そしてhttpsを使用するためには手続きするよう要求しています。
-
ほとんどのウェブサイトは「https」を使用している
- http……送受信するデータは、暗号化してない
- https … 送受信するデータを、暗号化している
ほとんどのウェブサイトは「https」を使用しています。なぜかというとウェブサイトを見た人に悪いイメージを持たれないためです。
先述したように「http」と「https」はウェブブラウザの表示が違います。具体的には以下のとおりです。
↓http

↓https

上記2つを見比べると「http」を使うと、ウェブサイトを見た人に悪いイメージを与えることが分かると思います。
-
就職活動用に作るウェブサイトは「https」を使用すべき
先述したように、ほとんどのウェブサイトは「https」を使用しています。なのでウェブ業界では「https」を使うのが常識です。
したがって就職活動用に作るウェブサイトは「https」を使用したほうが良いです。
参考:ロリポップで「http」を「https」にする方法を説明しているページ
wwwはホスト名:1つのドメインで複数のサイトを運用するときに使う

URLの「www」がある部分をホスト名と言います。ホスト名を使うと、1つのドメインで複数のウェブサイトを運営できます。
『Yahoo! JAPAN』を例にして説明します。
Yahoo! JAPANのドメインは「yahoo.co.jp」です。ホスト名を使って「yahoo.co.jp」で下記サイトを運用しています。
↓ 表はスクロール出来ます
サイト名 | ドメイン | ホスト名 |
---|---|---|
Yahoo! JAPAN | www.yahoo.co.jp | www |
Yahoo!ニュース | news.yahoo.co.jp | news |
Yahoo!ショッピング | shopping.yahoo.co.jp | shopping |
ホスト名は好きな文字列にできます。ただし使える文字には制限があります。
ホスト名を使う方法は下記ページをご覧ください。
※サブドメイン = ホスト名を使ったドメイン
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レンタルサーバーの初期設定は「www」
レンタルサーバーと契約すると、はじめから「www」というホスト名がついています。ホスト名の有無は、ウェブサイトの表示速度やメンテナンス性に影響しません。なので気にしなくて良いです。
ちなみに『Yahoo! JAPAN』のURLには「www」というホスト名があります。下の画像参照。

「www」を表示しない方法
「www」はレンタルサーバーの設定を変えると消せます。設定方法は下記2つです。
- 「.htaccess」というファイルに命令文を書く
- レンタルサーバーの機能を使う
設定方法について詳しくは、レンタルサーバーの公式サイトおよびウェブ制作に関する書籍をご覧ください。
以上で当記事はおわりです。
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当サイトとは違うサイトの情報です。サイトの運営者は同じです。
サービスを選ぶときに役立つ情報

出典:エックスサーバー
レンタルサーバーと契約するときに役立つ情報

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