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公開:2019年12月22日 / 更新:2020年 9月10日

同時アクセス数の制限とは|レンタルサーバー基礎知識

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト

当記事は、ウェブサーバーの「同時アクセス数の制限」についてイラストや具体例を使って分かりやすく説明したものです。

同時アクセス数の制限とは

ウェブサーバーの「同時アクセス数の制限」とは、サーバーとクライアント(ウェブブラウザ等)間で同時にやり取りするデータの数に上限を設定すること

ウェブサーバーの「同時アクセス数の制限」とは、サーバーとクライアント(ウェブブラウザ)間で同時にやり取りするデータの数に上限を設定することです。

↓ データのやり取り

レンタルサーバー(ウェブサーバー)の役割を説明したイラスト。WEBサーバーソフトとクライアント(ウェブブラウザ)の関係を説明

ホームページを表示するために必要なデータ

  • HTMLファイル
  • 画像ファイル
  • CSSファイル
  • Jsファイル(javaScript)

ホームページを見るときは、上記データをウェブサーバーからダウンロードする

データのやり取り … データのアップロードやダウンロード

イメージとしては、同時アクセス数を設定することで「ウェブサーバーとクライアント間のデータの通り道をいくつにするか」を決めているような感じです。

同時アクセス数の上限 = 同時に「やり取りできるデータの数」

先述したように、「同時アクセス数の制限」とは、サーバーとクライアント(ウェブブラウザ)間で同時にやり取りするデータの数に上限を設定することです。

この意味について、具体例を使ってわかりやすく説明していきます。

具体例で説明:同時アクセス数の上限が「4」の場合

ウェブサーバーの「同時アクセス数の制限」とは、サーバーとクライアント(ウェブブラウザ等)間で同時にやり取りするデータの数に上限を設定すること

たとえば、次のようなウェブサーバーがあるとします。

ウェブサーバーA

  • 同時アクセス数の上限「4」
  • サーバーにはホームページを表示するためのデータが複数ある

この場合だと、ウェブブラウザはサーバーから同時に 最大 4個のデータをダウンロードすることが出来ます。

なぜかというと、先述したように、

同時アクセス数の上限 = 同時に「やり取りできるデータの数」

だからです。

つまり、具体例の場合、ウェブサーバーの同時アクセス数が「4」なので、同時にやり取りできるデータ数の上限も「4」になります。


同時アクセス数の上限を「1」に変更

ウェブサーバーの「同時アクセス数の制限」とは、サーバーとクライアント(ウェブブラウザ等)間で同時にやり取りするデータの数に上限を設定すること

ウェブサーバーAの同時アクセス数の上限を「1」に変更したとします。

ウェブサーバーA

  • 同時アクセス数の上限「1」
  • サーバーにはホームページを表示するためのデータが複数ある

この場合だと、ウェブブラウザがサーバーから同時にダウンロードできるデータ数は「1」になります。

なぜかというと、先述したように、

同時アクセス数の上限 = 同時に「やり取りできるデータの数」

だからです。

具体例の場合、ウェブサーバーの同時アクセス数が「1」なので、同時にやり取りできるデータ数の上限も「1」になります。



↑ 目次にもどる

同時アクセス数の制限がウェブサイトに与える影響

同時アクセス数の制限がウェブサイトに与える影響は、設定した値によって「ウェブサイトを同時に見ることができる人数が変わる」ことです。

たとえば、次のようなウェブサーバーがあったとします。

ウェブサーバーB

  • 同時アクセス数の上限値「4」
  • サーバーに入っているウェブサイトの数:1つ
  • ウェブサイトを表示するために必要なファイル:1つ(ダウンロードが必要)

そして、上記サーバー内にあるウェブサイトを、10人が同じタイミングで見ようとしたとします。

この場合、ウェブサイトが表示されるのは 4人だけです。

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト

具体例のウェブサイトが 4人にしか表示されない理由

具体例のウェブサイトが 4人にしか表示されない理由は、

ウェブサーバーとクライアント(ウェブブラウザ)間で、同時にやり取りできるデータ数の上限が「4」だから

です。

もう少しいうと、ウェブサーバーに同時にアクセスできる人数が「4」だからです。
具体的には、次の画像のようなイメージです。

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト

上記の画像のように、5人目以降はウェブサーバーにアクセスできません。
そのため、5人目以降はウェブサイトを表示することができません。

これが、具体例のウェブサイトが 4人にしか表示されない理由です。

ウェブサーバーに同時にアクセスできる人数が「4」の理由

ウェブサーバーに同時にアクセスできる人数が「4」の理由は、次のとおりです。

①ウェブページを表示するためにはファイルを一つダウンロードする必要がある

→ ウェブページを見る人 1人あたり 1アクセス発生


②ウェブサーバーの同時アクセス数の制限 4

→ 4人アクセス発生したらアクセス制限がかかる


③ウェブページを見る人が4人になる

→ 4アクセス発生 = 同時アクセス数の制限がかかる = 5人目以降アクセスできない


④ 5人目以降にウェブページは表示されない

理由:ウェブサーバーにアクセスできない = データをダウンロードできない

ウェブページが表示されるのは先着〇〇名

ウェブサーバーに同時アクセス数が制限されている場合、ウェブページが表示されるかどうかはサーバーにアクセスした順番で決まります。

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト

先ほどの例(下記条件)を使用して具体的に説明します。

ウェブサーバーB

  • 同時アクセス数「4」に設定
  • サーバーに入っているウェブサイトの数:1つ
  • ウェブサイトを表示するために必要なファイル:1つ(ダウンロードが必要)

上記サーバー内にあるウェブサイトを、10人が同じタイミングで見ようとした。

上記の場合ならば、ウェブページが表示されるのは「ウェブサーバーに早くアクセスした上位4人」です。つまり、先着4名です。

具体的に説明すると次のとおり。

ウェブサーバーにアクセスした順番

1位:Aさん、2位:Bさん、3位:Cさん、4位:Dさん、5位:Eさん… 以下省略


ウェブサイトが表示されるのは、Aさん、Bさん、Cさん、Dさんの4人だけ。

このように、ウェブサーバーに同時アクセス数が制限されている場合、ウェブページが表示されるかどうかはサーバーにアクセスした順番で決まります。

同時アクセス数の上限を「1」に変更した場合

ウェブサーバーBの同時アクセス数の上限を「1」に変更したとします。

ウェブサーバーB

  • 同時アクセス数の上限値「1」
  • サーバーに入っているウェブサイトの数:1つ
  • ウェブサイトを表示するために必要なファイル:1つ(ダウンロードが必要)

この場合ならば、ウェブサイトが表示されるのは 1人だけになります。
具体的には、次の画像のようなイメージです。

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト(ウェブサーバーBの同時アクセス数「1」)

上記の画像のように、2人目以降はウェブサーバーにアクセスできません。
そのため、2人目以降はウェブサイトを表示することができません。

ちなみに、「ウェブサイトが表示されるのは 1人だけ」の理由は

ウェブサーバーとクライアント(ウェブブラウザ)間で、同時にやり取りできるデータ数の上限が「1」だから

です。

もう少しいうと、ウェブサーバーに同時にアクセスできる人数が「1」だからです。

ウェブサイトが表示されない人には503エラーが表示される

ちなみに、同時アクセス数が原因でウェブページが表示されない場合には次のようなメッセージが表示されます。

エラーメッセージ

  • 503 Service Unavailable
  • 503 Service Temporarily Unavailable

上記メッセージは、サーバーに詳しい人の間では「503エラー」と呼ばれています。

503エラーについて詳しく知りたい方は次の記事をご覧ください。

»»»参考:ウェブサーバーの503エラーとは|レンタルサーバー基礎知識


以上で、「同時アクセス数の制限がウェブサイトに与える影響」の説明は終了です。



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同時アクセス数の制限値 と「サイトを同時に見ることができる人数」は違うので注意

ウェブサーバーの同時アクセス数の制限値(上限)は「ウェブサイトを同時に見ることができる人数」ではないので注意してください。

なぜかというと「ウェブサイトを同時に見ることができる人数」には次の二つの要素が影響するからです。

  • ウェブページを表示するためには複数のファイルをダウンロードする必要がある
  • ウェブブラウザは複数のファイルを同時にダウンロードできる

まず、上記二つの要素について説明します。

その後に、同時アクセス数の制限値 と「サイトを同時に見ることができる人数」が違うことを証明します。

ウェブページを表示するためには複数のファイルをダウンロードする必要がある

WEBサーバーソフトとクライアント(ウェブブラウザ)の関係を説明したイラスト

ウェブページを表示するためには、ウェブサーバーから複数のファイルをダウンロードする必要があります。

なぜかというと、ウェブページは複数のファイルを使用しているからです。

ほとんどのウェブページは、下記ファイルを最低でも一つずつ使用しています。

  • HTMLファイル
  • 画像ファイル
  • CSSファイル
  • Jsファイル(javaScript)

したがって、ウェブページを表示するためには最低でもウェブサーバーから4つのデータをダウンロードする必要があります。

»»»参考:Web(ウェブ)サーバーとは

ウェブブラウザは複数のデータを同時にダウンロードできる

ウェブブラウザは、複数のデータを同時にダウンロードすることが出来ます。

ウェブブラウザの開発者ツールで同時ダウンロード数を調べた結果

上の画像は、ウェブページを表示するために必要なデータのダウンロード状況を Googleクロムの開発者ツールで調べたものです。

画像の赤枠部分を見ると、同じタイミングで4つのファイルをダウンロードしているのが分かるかと思います。

このように、ウェブブラウザは複数のデータを同時にダウンロードすることが出来ます。

同時アクセス数の制限値は「ウェブサイトを同時に見ることができる人数」ではない

同時アクセス数の制限値は「ウェブサイトを同時に見ることができる人数」ではない、ということを具体例を使って証明します。

まず、次のようなサーバーがあるとします。

  • 同時アクセス制限 … 上限値「4」
  • サーバーに入っているウェブサイト … 1つ

サイトA … 表示に必要なデータ 2個

そして、上記サーバーにあるウェブサイトを下記ウェブブラウザで表示するとします。

ウェブブラウザ … 2つのデータを同時にダウンロードできる

この場合、ウェブサイトを同時に見ることが出来るのは二人です(下の画像参照)。

ウェブサーバー の同時アクセス数の制限を説明したイラスト

理由は次のとおりです。

①ウェブページを見る人 1人あたり 2アクセス発生

理由 1.:サイトの表示に必要なデータ 2つ

理由 2.:ウェブブラウザが同時にダウンロードできるデータ 2つ


②ウェブページを見る人が2人になる

→ 4アクセス発生 = 同時アクセス数の制限がかかる = 3人目以降アクセスできない


③ 3人目以降にウェブページは表示されない

理由:ウェブサーバーにアクセスできない = データをダウンロードできない

この場合の「ウェブサーバーの同時アクセス数の制限値(上限)」 と「サイトを同時に見ることができる人数」を比較すると次のとおり。

  • ウェブサーバーの同時アクセス数の制限値(上限) … 4
  • サイトを同時に見ることができる人数 … 2

上記の数字をみると「ウェブサーバーの同時アクセス数の制限値(上限)」と「ウェブサイトを同時に見ることができる人数」が違うことが分かるかと思います。


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ダウンロードが完了するとアクセス数から除外される

私たちがウェブサイトを見ているとき、ウェブサーバーに接続(アクセス)し続けているかというと、そうではありません。

ウェブサイトの表示に必要なデータを全てダウンロードした時点で、ウェブサーバーとの接続はなくなります。つまり、同時アクセス数から除外されます。

このような仕組みから「ウェブサーバーの同時アクセス数」よりも「実際にウェブサイトを見ている人数」の方が多いという状況が起こることがあります。

具体的に説明

Googleアナリティクスのリアルタイムのアクセス数が100と表示されている

たとえば、次のようなウェブサーバーがあるとします。

ウェブサーバーC

  • 同時アクセス数の上限:80
  • サーバーに入っているウェブサイトの数:1つ
  • ウェブサイトを表示するために必要なファイル:1つ(ダウンロードが必要)

そして、上記サーバーにあるウェブサイトを見ている人が100人いるとします。「データのダウンロード状況」は次のとおり。

  • データをダウンロード中 … 80人 ← アクセスしている
  • データをダウンロード済み … 20人 ← アクセスしていない

この場合、ウェブサーバーの同時アクセス数は「80」です。

なぜかというと、ウェブサイトの表示に必要なデータを全てダウンロードした「20人」は、ウェブサーバーに接続(アクセス)していないからです。

つまり、データダウンロード済みの20人は同時アクセス数から除外されます。

このときの「ウェブサイトを見ている人数」と「サーバーの同時アクセス数」は次のとおり。

  • ウェブサイトを見ている人数 ... 100
  • 同時アクセス数 ... 80

上記の数字を比べると「ウェブサーバーの同時アクセス数」よりも「実際にウェブサイトを見ている人数」の方が多いことが分かるかと思います。


先述したように、ウェブサイトの表示に必要なデータを全てダウンロードした時点で、ウェブサーバーとの接続(アクセス)はなくなります。

つまり、同時アクセス数から除外されます。

このような仕組みから「ウェブサーバーの同時アクセス数」よりも「実際にウェブサイトを見ている人数」の方が多いという状況が起こることがあります。


↑ 目次にもどる

同時アクセス数を制限する理由

ウェブサーバーがダウンする(電源が落ちたり・処理が止まる)

ウェブサーバーの同時アクセス数を制限する理由は、ウェブサーバーがダウンする(電源が落ちたり・処理が止まる)のを未然に防ぐためです。

ウェブサーバーは基本的にパソコンと同じような仕組みでできています。そのため、パソコンと同様に処理能力に限界があります。

»»»参考:Web(ウェブ)サーバーとは

大量のアクセスが同時にあるとウェブサーバーに大きな負荷がかかります。そして、その負荷が自身の処理能力を越えると、ウェブサーバーはダウンします。

そうすると当然ですが、そのウェブサーバーに入っているウェブサイトを見ることが出来なくなります。

こういった状況を未然に防ぐため、ウェブサーバーの同時アクセス数を制限します。



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同時アクセス数の制限方法

同時アクセス数の制限方法

ウェブサーバーのOSが「Apache(アパッチ)」の場合は「MaxClients」という項目で「同時アクセス数の制限」を行います。

»»»参考:Web(ウェブ)サーバーとは

以下、Apache(アパッチ)公式サイトの引用です。

MaxClients ディレクティブ

MaxClients ディレクティブは、 応答することのできる同時リクエスト数を設定します(後略)

上記文章をわかりやすく表現すると次のとおり。

ウェブサーバーの「最大」同時アクセス数 =「MaxClients ディレクティブ」の値

そして、具体的な数字を使用して説明すると次のとおりです。

ウェブサーバーの同時アクセス数を「100」に制限したい場合は、

MaxClients ディレクティブの値を「100」に設定すれば良い。


「MaxClients」について詳しく知りたい! という方には、次のページが「分かりやすくて」おすすめです。

Apacheの「MaxClients」ディレクティブは何を意味してるんですか?【外部サイト】


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おわり:関連記事の紹介

以上で当記事の内容は終了です。

当記事の内容が役にたったという方は、他の方に紹介していただけると嬉しいです。

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