【初心者向け】レンタルサーバーの選び方を徹底解説!契約方法も紹介


筆者:タケヨシ
ホームページに関する仕事をしています。仕事歴は10年。仕事の一環としてレンタルサーバのサービスおよび評判をチェックしています。
ホームページに関する困りごとがある方は、お気軽にご相談ください。
1.レンタルサーバーの種類(専用サーバー、共用サーバー、VPSのどれにするか)を決める
レンタルサーバーは、下記3つに分けることができます。
- 専用サーバー
- 共用サーバー
- VPS(ブイピーエス)
専用サーバー、共用サーバー、VPSの違い
専用サーバー、共用サーバー、VPS3の違いは「使用できる処理能力が保証されているか」です。具体的には以下のとおりです。
レンタルサーバーは、下記3つに分けることができます。
名称 | 使用できる処理能力が保証されているか |
---|---|
専用サーバー | 保証されている |
共用サーバー | 保証されていない |
VPS | ある程度、保証されている |
補足:料金の相場
名称 | 月額料金 |
---|---|
専用サーバー | 25,000円~ - 参考:さくらインターネット、CPI |
共用サーバー | 100円~5,500円 - 参考:月額100円~2,200円…ロリポップ、月額400円~15,000円…独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン比較表 |
VPS | 月額700円~- 参考:ConoHa VPS |
専用サーバーとは:サーバーを1人で使う契約
専用サーバーは、サーバーコンピュータ1台を1人で使う契約です。
サーバーコンピュータ1台を1人で使うということは、常に、サーバーの処理能力をすべて使用できるということです。
共用サーバーとは:サーバーを複数人で使う契約
共用サーバーは、サーバーコンピュータ1台を複数人で使う契約です。下記具体例です。
サーバーコンピュータ1台サーバーを10人で使う
契約者1人あたりが使用できる処理能力は、保証されていません。そのため次のようなことが起きる場合があります。
契約内容…サーバーコンピュータ1台を「山田さん」と「佐藤さん」で使う
使用している処理能力
- 山田さん…全体の70%
- 佐藤さん…全体の30%
VPSとは:共用サーバーを専用サーバーみたいに使う契約
VPSは共用サーバーと同じで、サーバーコンピュータ1台を複数人で使う契約です。
共用サーバーとの違いは、仮想的に作った専用サーバー1台を契約者1人で使う点です。
仮想的に専用サーバーを作るときには、使用できる処理能力を設定できます。たとえば次のような感じです。
- サーバーA……共用サーバーの処理能力を50%使える
- サーバーB……共用サーバーの処理能力を30%使える
- サーバーC……共用サーバーの処理能力を20%使える
VPSは仮想的に作った専用サーバー1台を契約者1人で使う契約なので、使用できる処理能力が保証されます。
上記のサーバーAを使う場合ならば、常に、共有サーバーの処理能力を50%使えます。
使用できるサーバーの処理能力は100%保証ではない
先ほど「使用できる処理能力が保証される」と言いましたが、実際は「ある程度、使用できる処理能力が保証される」です。
なぜかというと仮想的に専用サーバーを作る複数ある場合、使用できる処理能力が安定しないからです。
2.サービス(運営会社)と料金プランを選ぶ
専用サーバー、共用サーバー、VPSを提供しているサービスは複数あります。サービスごとにサポート体制やサーバーの性能が違います。
したがって自分に合ったレンタルサーバーを選ぶためには、サービスを比較する必要があります。
以下、比較すべき点です。
比較すべき点1.「ディスクスペース」または「ディスク容量」

出典エックスサーバー
レンタルサーバーの公式サイトには「ディスクスペース」または「ディスク容量」という言葉があります。
2つの意味は同じで、レンタルサーバーに保存できるデータ量です。
ディスクスペースおよびディスク容量はレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーでも料金プランごとに違います。
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
-
レンタルサーバーに保存するデータとは
ウェブサイトをインターネット上で見れるようにするためには、ウェブサイトを構成しているデータをレンタルサーバーに保存する必要があります。下記参照。
ウェブサイトを構成しているデータ
- 文字(文章)
- 画像
- プログラム(HTML、JavaScript、PHP)
したがって、ホームページの全データを保存できるレンタルサーバーを選ぶ必要があります。下記参照。
レンタルサーバー内に保存できるデータ量は、料金プランごとに違います。数値は公式サイトにある「ディスクスペース」または「ディスク容量」項目をみると分かります。
-
参考:ブログ記事1つあたりのデータ量
↓ブログ記事1つあたりの内容別データ量(目安)。
- 文字だけ…0.01GB~0.02GB(1MB~2MB)
- 文字 + 画像3枚…0.015GB~0.02GB(1MB~3MB)
※画像はホームページ用に最適化したもの(データ容量を減らしたもの)
参考:ブログ記事のデータ量を測定できるサイト… Website Speed Test
比較すべき点2. 「転送量」または「データ転送量」

出典:コアサーバー
レンタルサーバーの公式サイトには「転送量」または「データ転送量」という言葉があります。
2つの意味は同じでパソコンおよびスマホとレンタルサーバーとで送受信できるデータ量です。下記参照
- パソコンおよびスマホから、レンタルサーバーにデータを送信
- レンタルサーバーから、パソコンおよびスマホにデータを送信
転送量およびデータ転送量はレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーでも料金プランごとに違います。
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
-
送受信するデータとは
パソコンおよびスマホとレンタルサーバーとで送受信するデータは次のようなものです。
- ウェブサイトを構成しているデータ(文章、画像、プログラム)
- ウェブサイトにあるお問い合わせフォームに入力したデータ
↓ 参考

※ウェブサーバー=レンタルサーバー
-
参考:ブログ記事を1つ閲覧するときに送受信するデータ量
ブログ記事を1つ閲覧するときの内容別データ量(目安)。
- 文字だけ…0.01GB~0.02GB(1MB~2MB)
- 文字 + 画像3枚…0.015GB~0.02GB(1MB~3MB)
※画像はホームページ用に最適化したもの(データ容量を減らしたもの)
参考:ブログ記事のデータ量を測定できるサイト… Website Speed Test
比較すべき点3. 「マルチドメイン」と「サブドメイン」

レンタルサーバーの公式サイトには「マルチドメイン」と「サブドメイン」という言葉があります。2つは使用できるドメインの数です。下記参照。
項目名 | 意味 |
---|---|
マルチドメイン | 使用できる独自ドメインの数 |
サブドメイン | 使用できる共有ドメインの数 |
使用できるドメインの数はレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーでも料金プランごとに違います。

出典:スターサーバー
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
必要なドメインの数は、運営するウェブサイトの数
1つのウェブサイトが使用できるドメインは1つです。
したがって必要なドメインの数は運営するウェブサイトの数です。
-
参考:【初心者向け】独自ドメインの取得方法を解説!サービス選びのポイントも紹介
比較すべき点4. 「独自SSL」の料金
レンタルサーバーの公式サイトには「独自SSL」という言葉があります。独自SSLはレンタルサーバーの機能です。

ロリポップの管理画面
独自ドメインSSLを利用すると、ウェブサイトとウェブサイト閲覧者とで送受信するデータを暗号化できます。下記参照。

独自SSLの利用料はレンタルサーバーごとに違います。下記ページで紹介されているレンタルサーバーは無料です。
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
-
参考:独自SSLを利用するメリット
先述したように独自ドメインSSLを利用すると、ウェブサイトとウェブサイト閲覧者とで送受信するデータを暗号化できます。
送受信するデータを暗号化すると暗号してない場合よりも
- ①検索順位が上がりやすい
- ②ウェブサイト閲覧者に信頼されやすい
です。以下根拠です。
↓ 検索順位が上がりやすい根拠
Google はランキング シグナルとして HTTPS※ を使用することにしました
※HTTPS…ウェブサイトとウェブサイト閲覧者とで送受信するデータを暗号化していること
-
↓ ウェブサイト閲覧者に信頼されやすい根拠
ウェブブラウザの表示が違う。具体的には以下のとおり。
独自SSLを利用している場合

独自SSLを利用していない場合

比較すべき点5.自動バックアップの有無
自動バックアップとは、運営会社がレンタルサーバー内のデータを保存してくれるサービスです。
自動バックアップの有無はレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーが扱っている料金プランでも違うことがあります。
参考:ロリポップの「有料バックアップ」と「無料バックアップ」の違いを解説!
比較すべき点6. WordPressを使用できるか(必要な場合のみ)
レンタルサーバーの公式サイトには「WordPress」という言葉があります。
WordPressは、パソコンのアプリ「Word」や「Excell」みたいなものです。WordPressを利用すると、ウェブサイトおよびブログの作成と管理が簡単に行えます。
↓ WordPressのブログ記事作成画面

参考:ブログから大規模サイトまで作れる CMS | WordPress.org 日本語
WordPressを使用できるかはレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーでも料金プランごとに違います。下記参照。

出典:ロリポップ
下記ページで紹介されているプランはすべて、WordPressが使用できます。
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
比較すべき点7. サーバー速度
多くのレンタルサーバーは公式サイトで「サーバーの処理速度が高い」ことをアピールしています。下記参照。

出典:エックスサーバー

出典:ConoHa WING
サーバー速度が高いほど、問い合わせと売上が多い
サーバー速度が高いほど
- ウェブページ表示が速い
- 1度にたくさんの人がウェブサイトを見れる(サーバーダウンしづらい)
です。
ウェブページ表示が遅いと、ウェブサイトに訪れた人はイライラします。そしてウェブページを見るのを止めます。
ウェブページを見てもらえないと売上および問い合わせは無いです。
また1度にウェブサイトを見れる人数が多いほど、売上が上がったり問い合わせがある機会が多いです。
したがってホームページおよびウェブサイトで成果を上げたいならば、サーバー速度が高いレンタルサーバーを使った方が良いです。
サーバー速度が遅すぎるとGoogle検索での順位が上がりづらい
根拠:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します|Google 検索セントラル ブログ
-
参考:自称、サーバー速度1位のレンタルサーバー
比較すべき点8. 利用者数(国内シェア)
レンタルサーバーの利用者数は多いほど良いです。
なぜかというと利用者数が多いほど
- サービス内容に満足している人が多い
- 儲かるのでサービスが終了する確率が低い
- 利用者が発信する情報が多いので、Google検索して困りごとを解決できる確率が高い
からです。
レンタルサーバーの利用者数(国内シェア)は下記ページを見ると分かります。
»»» 日本でのウェブホスティングのマーケットシェア | HostAdvice
比較すべき点9. サポート体制(問い合わせ窓口、対応時間)

出典:エックスサーバー
レンタルサーバには、契約者の質問に答えてくれるサービスがあります。サービス名はサポートです。
- 質問をする手段(問い合わせ窓口)
- 質問できる時間(受付時間)
- 質問に対する答えがくるまでの時間
上記3つはレンタルサーバーごとに違います。同じレンタルサーバーでも料金プランごとに違います。
問い合わせ窓口で多いのは下記3つです。
- メール
- 電話
- チャット
受付時間で多いのは次のものです。
- メール…24時間365日
- 電話…平日10時~18時
- チャット…平日10時~18時
参考:独自ドメイン無料特典があるレンタルサーバープラン23個の比較表。おすすめ度も記載
参考:レンタルサーバーとの契約方法
レンタルサーバーとの契約は、レンタルサーバーの公式サイトで行います。
レンタルサーバーのなかには、無料お試し期間を設定しているところがあります。無料お試し期間を設定している場合の契約方法は次のとおりです。
- 無料お試しを申し込む
- お試し期間中にサーバー費用を支払う(正式契約になる)※
契約するために必要なもの
レンタルサーバーと契約するためには下記3つが必要です。
- 契約者情報(氏名、住所、電話番号など)
- メールアドレス
- 電話(実機)
メールアドレスは下記3つすべて使用できます。
- 携帯電話のメールアドレス
- フリーメール…「Gmail」や「Yahoo !メール」など
- プロバイダ※から提供されるメールアドレス
※インターネットをするときに契約する業者。「フレッツ光」「auひかり」など。
解説記事
以上で当記事はおわりです。