Wikipediaの内部リンクの貼り方には3つの特徴がある
先日、Wikipediaの内部リンクの貼り方を研究していたところ 3つの特徴を発見しました。それは、次のものです。
- 「複数回登場する言葉」に設定するリンクは最初の一つのみ
- 「ページ内容と関係のない言葉」にもリンクを貼っている
- 「編集者用のリンク」に「rel=“nofollow”」を指定していない
当記事は、上記 3つの特徴について詳しく説明したものです。
目次
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「複数回登場する言葉」に設定するリンクは最初の一つのみ
一つ目の特徴は、ページ内に同じ言葉が複数回登場する場合は「最初に登場する言葉にだけ内部リンクを貼る」ということです。
具体例を紹介します。
今回調査した Wikipedia のページでは「ウェブサイト」という言葉が14回登場します。
そして、この「ウェブサイト」という言葉には「ウェブサイトという言葉の意味を説明する」ページへの内部リンクが貼られています。
その内部リンクの貼り方は次のようになっています。
- 初めに登場する「ウェブサイト」に 内部リンクを設定
- 2番目以降に登場する「ウェブサイト」には 内部リンクを設定しない
この、ページ内に同じ言葉が複数回登場する場合は「最初に登場する言葉にだけ内部リンクを貼る」というのが、Wikipedia の内部リンク設定の一つ目の特徴です。
「記事本文と関係のないページ」にも内部リンクを貼る
二つ目の特徴は、記事本文の内容と関係のないページへの内部リンクも貼る、ということです。
具体例を紹介します。
今回調査した Wikipedia のページ内容は「検索エンジンの意味を説明する」ものです。
そのページ内にある次の言葉に内部リンクが貼ってありました。
1990年代、2000年代、視覚障害者、障害者、村八分
「1990年代」「2000年代」は、その年代に何があったか(出来事)などを紹介するページへの内部リンクです。
そして「視覚障害者」「障害者」「村八分」などは、その言葉の意味を紹介するページへの内部リンクです。
記事本文の内容(検索エンジンの意味を説明)と内部リンク先のページ内容を見比べると、関連性がないことが分かるかと思います。
この、記事本文の内容と関係のないページへの内部リンクを貼る、というのが Wikipedia の内部リンク設定の二つ目の特徴です。
「編集者用のリンク」に「rel=“nofollow”」を指定していない
三つ目の特徴は、「Wikipedia」を編集する人向けのリンクに「rel=“nofollow”」が指定されていないことです。
ちなみ、ここでいう「Wikipedia」を編集する人向けのリンクとは下画像の青色文字に貼ってあるリンクのことです。

編集者向け用のリンクテキスト一覧
Wikipedia:信頼できる情報源、ノートページ、改善、出典、独自研究、文献や情報源、
上記のリンク一覧を見るとわかるように、これらの内部リンクは記事本文とは全く関係ありません。さらに言えば、検索エンジンにとって価値のないページです。
SEOでは通常、このようなページへのリンクには「rel=“nofollow”」を指定します。
しかし、Wikipedia の 編集者用リンクには「rel=“nofollow”」が指定されていません。これが、Wikipediaの内部リンク設定の三つ目の特徴です。
Wikipediaの内部リンク調査【内容詳細】
最後に、今回調査したWikipedia のページ情報と内部リンクの調査結果について紹介して終わりたいと思います。
調査したページと範囲
調査したのは次のページです(2019年10月7日調査)。

»»»検索エンジン最適化|ウィキペディア(Wikipedia)
そして、調査対象としたのは上画像の赤枠で囲まれた部分です。
ブログサイトで例えるならば、各記事の本文部分だけを調査対象にしました。
調査結果:内部リンク一覧
調査したウェブページに貼られていた内部リンクの一覧です(合計53本)。
1990年代、2000年代、BMW、Google、Google
Chrome、Googlebot、Google検索、HTML、IPアドレス、JavaScript、PageRank、robots.txt、SEOポイズニング、URL、アクセビリティ、アルゴリズム、インターネットマーケティング、ウェブサイト、ウェブページ、グーグル八分、クローキング、クローラー、クロール、ゴッゴル、サーチエンジンマーケティング、サイバーエージェント、スタイルシート、セマンティック・ウェブ、ソフトウェア、タグ、ドアウェイページ、トップページ・ダウン・ペナルティー、ドメイン、ハイパーリンク、ホワイトハット、マット・カッツ、ミラーサイト、ランディングページ最適化、リコー、リダイレクト、リンクファーム、英、検索エンジン、検索エンジンスパム、視覚障害者、障害者、村八分
上記リンクの他に、下記の編集者用リンクがありました(合計6本)。
Wikipedia:信頼できる情報源、ノートページ、改善、出典、独自研究、文献や情報源、
おわりに
Wikipediaの内部リンクを分析して感じたことは、SEOという観点から見ると「思ったよりも最適化されていない」ということです。
どこが最適化されていないのか、というと次の点です。
SEOには内部リンクの設定は〇〇すべきいうルールのようなものがあります。
»»»参考:内部リンクのSEO効果を高める4つのポイント
しかし、今回の調査で「それほど厳密にルールを守らなくても問題ないのでは?」と感じました。
とはいえ、検索順位が下がるのはイヤ! という人は内部リンクをきちんと最適化するようにしてください。
以上で、当記事の内容は終了です。
上記記事は、Wikipediaの内容リンクの文字数に対する割合を分析したものです。
興味がある方は、ぜひご覧ください。
当記事の内容が役にたったという方は、他の方に紹介していただけると嬉しいです。
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