内部リンクとは?SEOで重要な理由は?をスッキリ解決!
内部リンクとは、同じウェブサイト内の別のページへ移動するためのリンクのことです。
という説明を聞いても、いまいちピンとこない…
といった方を対象に、イラストや図などを使用しながら内部リンクについて分かりやすく説明します。
当記事を読むと、内部リンクの意味とSEOで重要な理由がスッキリと理解できます。
内部リンクとは
内部リンクとは、同じウェブサイトにある別のページへ移動するために設置されたリンクのことです。
と聞いてもイマイチ分からない…という方は多いかと思います。
しかし、安心してください。具体例を紹介しながら分かりやすく説明していきます。

上の画像は、当ウェブサイトをパソコンで表示した際のものです。そして、画像の赤線で囲まれている部分が内部リンクです。
たとえば、このなかにある「SEO」という文字をクリックします。そうすると、同じウェブサイトにある「SEOサービスの案内」ページへ移動します。
このように、同じウェブサイトにある別のページへ移動するために設置されたリンクのことを「内部リンク」といいます。
同じウェブサイトかどうかはドメインで判断できる
内部リンクかどうかを判断しようとしたけれど、リンク元とリンク先が同じウェブサイトかどうか分からない…ということもあるかと思います。
そういった場合は、ウェブサイトのドメインをみてください。
ちなみに、ドメインとは URL「https://tk-create.com」のなかにある「tk-create.com」の部分のことです。
内部リンク例
「トップページ」 → 「SEOサービスの案内ページ」
「https://tk-create.com」 → 「https://tk-create.com/service/seo/」
「tk-create.com」同じドメイン = 同じウェブサイト
リンク元とリンク先のドメインが同じならば、2つのウェブページは同じウェブサイトのものです。そして、先述したように、同じウェブサイトにある別のページへ移動するためのリンクが「内部リンク」です。
したがって、リンク元とリンク先のウェブページのドメインが同じならば、そこにあるリンクは「内部リンク」と判断できます。
内部リンクの種類
SEOでは、内部リンクを設置する場所によって固有の呼び方をすることがあります。具体的には、次のとおりです。
- グローバルナビゲーション
- フッターナビゲーション
- ローカルナビゲーション
- パンくずリスト
- アンカーテキスト(コンテンツ内リンク)
- HTMLサイトマップ
SEOをする場合、これらの用語は覚えておくべきです。その理由は、SEOの世界では当たり前のように使われる言葉だからです。
SEOの情報を見てもイマイチ理解できない…といったことにならないように、この機会に覚えておきましょう。
「意味を知っている」という方は、次の「内部リンクがSEOで重要な理由」まで読み飛ばしてください(クリックすると移動します)。
グローバルナビゲーション
グローバルナビゲーションは、主要なページへ移動するためにウェブサイトの全ページに設置されているリンクメニューのことです(表示場所も全ページ共通)。
具体的には、下の画像のようなリンクメニューのことです。

上画像の赤枠部分が当ウェブサイト(TK-CREATE)のグローバルナビゲーションです。当ウェブサイトの場合は、次のページへのリンクを設定しています。
内部リンク設定先(主要ページ)
- ロゴ(トップページ)
- ホームページ制作(サービス案内)
- SEO対策(サービス案内)
- 運用管理(サービス案内)
- TK-CREATEについて(事業概要)
- SEOブログ(ブログトップページ)
- お問い合わせ
ちなみに、グローバルナビゲーションの設置場所は、ウェブページ上部(メインビジュアル周辺)の場合がほとんどです。
グローバルナビゲーションを設置する理由
グローバルナビゲーションを設置する理由は、閲覧者がウェブサイトのどこからでも主要ページへすぐに移動できるようにするためです。
フッターナビゲーション
フッターナビゲーションとは、ウェブサイトの一番下の部分(フッター)に設置されているナビゲーションのことです。
具体的には、下の画像のようなリンクメニューのことです。

フッターナビゲーションに設置されているリンクは、グローバルナビゲーションと同じくウェブサイトの主要ページへのリンクです。
フッターナビゲーションを設置する理由
フッターナビゲーションを設置する理由もグローバルナビゲーションと同じです。閲覧者がウェブサイトのどこからでも主要ページへすぐに移動できるようにするためです。
ローカルナビゲーション
ローカルナビゲーションとは、ウエブサイトの同じ階層に「どのような内容(種類)のウェブページがあるのか」を「カテゴリー」や「タグ」で表したものです。
具体的には、下の画像のようなリンクメニューのことです。

ローカルナビゲーションに表示されている各「カテゴリー名」や「タグ名」には内部リンクが設定されています。それをクリックすると、表示されるウェブページを絞る(限定する)ことができます。
たとえば、次のような感じです。
ローカルナビゲーションの機能
①「HTMLタグ」カテゴリーをクリック
②「HTMLタグ」に関する記事だけが表示される
ローカルナビゲーションを設置する理由
ローカルナビゲーションを設置する理由は、ブログの記事数が多くなった場合でも「情報を探しやすくする」ためです。
具体的に説明します。
たとえば、ブログの記事数が「110」あるとします。そして、記事一覧ページでは「1ページあたり10件」の記事を紹介するとします。
そうすると、記事一覧ページが「11ページ」必要になります(下の画像を参照)。

ここから目的の情報を探す場合、運が悪いと 10クリックする必要があります。
①記事一覧ページを 1ページ目から順番に確認
②目的の情報がなければ次のページへ( 1クリック必要)
③目的の情報が見つかるまで②を繰り返し
目的の情報が記事一覧の 11ページ目にある場合は 10クリック必要
このような状況を防ぐことが、ローカルナビゲーションを設置する理由です。
ローカルナビゲーションを使用したイメージ
①「HTMLタグ」カテゴリーをクリック
②「HTMLタグ」に関する記事だけが表示される...記事一覧 3ページ分
記事一覧を 3ページ分見るだけで良い
パンくずリスト
パンくずリストについては、まず下の画像を見てください。

上の画像のリンクメニューが「パンくずリスト」です。特徴は「今見ているウェブページがウェブサイトのどこにあるか」を階層構造で示している点です。
たとえば、上の画像の場合なら次のとおりです。
HOME > SEO > SEO HTMLタグ > 記事名
「トップページ」の下にある「SEOブログ」の「SEO HTML」カテゴリ内の記事
ちなみに、パンくずリストに表示されている全階層のウェブページには内部リンクが設定されています。
パンくずリストを設置する理由
「パンくず」リストを設置する理由は、閲覧者に対して自分がウェブサイトのどこにいるかを伝えるためです。
そうすることによって、閲覧者は直前まで見ていたページに簡単に戻ることができます。たとえば、次のような感じです。
HOME > SEO > 記事名
SEOブログのトップページに戻りたい…一つ上の階層「SEO」をクリック
また、閲覧者が現在見ているウェブページと関連する情報を探す場合にも役立ちます。たとえば、次のような感じです。
HOME > SEO > 記事名
現在と同じカテゴリの情報が知りたい…一つ上の階層「SEO」をクリック。
アンカーテキスト
アンカーテキストとは、リンクを設定したテキストのことです。
と聞いてもイマイチ分からない…という方が多いと思いますので、具体例を使って説明します。まず、下の画像を見てください。

上の画像は、ウィキペディア(Wikipedia)のウェブページです。このなかの青色の文字(リンクが設定されているテキスト)がアンカーテキストです。
アンカーテキストのリンク先ページは、リンクを設定した言葉についての詳細説明ページになります。具体的には、次のような感じです。
アンカーテキストの具体例
「ウェブサイト」という言葉がアンカーテキストになっている場合は「ウェブサイトという言葉の意味を説明したページ」にリンクが貼ってある。
アンカーテキストを設置する理由
アンカーテキストを設置する理由は、閲覧者が「その言葉について詳しく知りたい」と思ったときに、そのウェブページにすぐ移動できるようにするためです。
また、読んでいる内容と「関連する情報がウェブサイトにある」ということを閲覧者に知らせるために使用することもあります。具体的には、次のような感じです。

HTMLサイトマップ
HTMLサイトマップとは、ウェブサイトの中に「どのようなページがあるのか」をリンク付きで紹介しているページのことです。
具体的には、次の画像のようなウェブページのことを「HTMLサイトマップ」と言います(下の画像は「ZOZOTOWN」のHTMLサイトマップ)。

HTMLサイトマップを設置する理由
HTMLサイトマップを設置する理由は、ウェブサイトの閲覧者に対して次の 2つの情報を伝えるためです。
- どのようなページがあるか?
- どうやってページに移動するのか?
ユーザーは、HTMLサイトマップを見れば上記のことが一目で分かります。そして、リンクも設定されているため目的のページに素早く移動することが出来ます。
「グローバルナビゲーション」や「フッターナビゲーション」だけでは不十分
「グローバルナビゲーション」や「フッターナビゲーション」だけでは、ウェブサイトの全ページに素早く移動することが出来ません。
なぜならば「グローバルナビゲーション」などにはウェブサイトの主要ページへのリンクしか設定されていないからです。

また、「グローバルナビゲーション」を見ただけでは、ウェブサイトに「自分が探しているページがあるのかどうか」を判断することも出来ません。
以上のことが「HTMLサイトマップ」を設置する理由です。
以上で、内部リンクの種類の紹介は終了です。
内部リンクがSEOで重要と言われる理由【5つ】
内部リンクがSEOで重要と言われる理由は、次の5つです。
- 全てのページを検索結果に表示させるため
- クローラーの巡回効率アップ
- 検索エンジンはページ内容の理解にリンクテキストを使用
- 重要なページを検索エンジンに伝える
- 被リンクの増加
それぞれについて順番に説明していきます。
全てのページを検索結果に表示させるため
一つ目の理由は、どこからもリンクが貼られていないウェブページは検索結果に表示されないからです。
ウェブページを検索結果に表示させるためには、まず検索エンジンの「クローラー」にウェブページに来てもらう必要があります。
クローラーって何? という方も見えるかと思いますので、簡単に説明します。
クローラーとは
クローラーとは、検索エンジン(システム)を構成するソフトウェアの一つです。その役割は、ウェブページの情報を収集することです。

Googleの検索結果にウェブページを表示させるには、まずウェブページの情報をクローラーに収集してもらう必要があります。
逆に言うと、ウェブページにクローラーが来ない限り、いつまで待ってもそのページは検索結果に表示されません。
また、クローラーはウェブページにあるリンクをたどって別のページへ移動する仕組みになっています。そのため、どこからもリンクが貼られていないページには移動することができません。
一つ目の理由:まとめ
内部リンクが重要な理由は、どこからもリンクが貼られていないウェブページは検索結果に表示されないから。そして、その原因はクローラーが移動できないためです。
クローラーの巡回効率アップ
二つ目の理由は、ウェブページの新規作成や変更が検索結果に早く反映されるようになり、SEOの成果が出るスピードが上がるためです。
どういうことか説明します。
検索結果にウェブページの新規作成や変更を反映させるには、クローラーに複数回ウェブページ(同じページ)に来てもらう必要があるといわれています。
ウェブサイトの内部リンクを充実させると、クローラーが1回の訪問でたくさんのウェブページを移動してデータ収集してくれます(巡回効率アップ)。

イメージとしては、次のような感じです。
内部リンクが充実...1訪問あたり10ページ
内部リンクがイマイチ...1訪問あたり 5ページ
つまり、内部リンクを充実させるとウェブページの新規作成や変更が素早く検索結果に反映されるという訳です。そうすると、SEOの成果が出るスピードも上がります。
これが、内部リンクがSEOで重要といわれる 二つ目の理由です。
検索エンジンはページ内容の理解にリンクテキストを使用
三つ目の理由は、ウェブページの内容が検索エンジンに伝わりやすくなるからです。
具体的には、内部リンクに使用するテキスト(リンクテキスト)を適切なものにすると、ウェブページの内容が検索エンジンに伝わりやすくなります。
その理由は、検索エンジンが内部リンクに設定されたテキストをウェブページの内容を理解するのに使用しているからです。
根拠となるのは、Google公式サイトの次の記述です。
リンクテキストとは、リンク内に表示されるテキストです。このテキストはユーザーや Google に対して、リンク先のページについての情報を伝えます。
また、Googleの公式サイトには次のような説明もあります。

ウェブページの内容が正確に伝われば「内容は良いのに検索順位がイマイチ…」というような事態を防ぐことができます。
これが、内部リンクがSEOで重要といわれる三つ目の理由です。
重要なページを検索エンジンに伝える
四つ目の理由は、ウェブサイトのなかにある「特に重要なページはどれか」を検索エンジンに伝えることができるからです。
どういうことか説明します。
リンク先として指定されている数が多いページほど「重要なページ」と検索エンジンは判断します。たとえば、次のような感じです。
- 「トップページ」へ移動するためのリンク...100本「ブログ記事Aより重要」
- 「ブログ記事A」へ移動するためのリンク...5本
そして、検索エンジンから「重要」と判断されたページは、検索結果の上位に表示されやすくなります。
この仕組みを利用すれば、上位表示が難しい検索キーワード(以下、ビッグキーワード)の順位を効率的に上げることができます。具体的には、ビッグキーワードを対策しているページに内部リンクを集めます。

リンク数とページの重要度が関係するという根拠
根拠は、Googleの公式サイトに次の記述が以前まであったことです。
ページへの内部リンクの数は、検索エンジンに対してそのページの相対的な重要度を伝える要素です
現在、上記の記述はなくなりました。しかし、内部リンクの数でページの重要度を判断するという仕組みは変わっていないと思います。
その理由は、SEOを専門としている方のほとんどが現在も同様と考えているからです。
とはいえ、これだと根拠として弱いので確証を持てるデータを現在捜索中です。
被リンクの増加
五つ目の理由は、被リンクの増加につながるからです。
どういうことか説明します。
ウェブページの被リンクを増やすためには、ウェブページを見てもらう機会を多くする必要があります(下の画像を参照)。

その理由は、ウェブページを見てくれる機会が増えれば、内容を気に入って「誰かに紹介したい」という思う機会も増えるからです。つまり、被リンク増加につながります。
内部リンクを貼ることで、ウェブページを見てくれる機会を増やすことができます。
たとえば、下の画像のようにコンテンンツのなかで「関連情報」として別のページを紹介したとします。

そうすると、検索結果からウェブサイトに来たユーザーが別のウェブページを見てくれる可能性が高くなります。
このように、内部リンクでウェブページを見てくれる機会を増やすことができます。そして、ウェブページを見る機会が増えれば被リンクを獲得するチャンスも増えます。
これが、内部リンクがSEOで重要といわれる五つ目の理由です。
おわり
以上で、当記事の内容は終了です。
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