内部リンクが多すぎるとSEOペナルティ?具体的な数値を検証
ウェブページに設置する内部リンクの数が多すぎるとGoogleからペナルティを受ける…という話を聞いたことがあるかと思います。
しかし、〇〇個以上リンクを貼るとペナルティになる! と具体的な数値が書かれているのを私は見たことがありません。
そこで、検索結果の上位にいつも表示されている『ウィキペディア(Wikipedia)』の内部リンク数について調べてみました。
調査したのは次のページです(2019年10月7日調査)。

»»»検索エンジン最適化|ウィキペディア(Wikipedia)
それでは、調査結果を紹介していきます。
【Wikipedia】内部リンクの数と文字数に対する割合

まず、今回調査したウェブページの内部リンク数と文字数を紹介します。
- 内部リンク… 53個
- 記事の文字数 … 12,195文字
次に、文字数に対する内部リンクの割合を計算したものが次の数値です。
文字数に対する内部リンクの割合 … 0.5%
計算式:内部リンク「53」÷ 文字数「12,195」 = 0.0043...
計算結果は小数点第 4位 繰り上げ
最後に、内部リンク一つあたりの文字数を計算したものが次の数値です。
文字数 231文字につき内部リンク1本の割合
計算式:文字数「12,195」÷ 内部リンク「53」 = 230.094...
計算結果は小数点第 1位 繰り上げ
調査結果から分かったペナルティを受けない内部リンクの数
今回の調査結果から「文字数に対する内部リンクの割合が0.5%以下」ならば Googleからペナルティを受けない、ということが分かりました。
- 文字数に対する内部リンクの割合 … 0.5%
- 文字数 231文字につき内部リンク1本の割合
内部リンクは数ではなく文字数との割合に注目すべき
ここまでの内容を読んで次のように思っている方もいると思います。
〇〇個以上リンクを貼るとペナルティになる! の答えが知りたいんだけれど…
残念ですが、その答えはありません。
なぜかというと、内部リンクは「数ではなく文字数との割合」に注目すべきだからです。内部リンクの数が同じでもウェブページの文字数によって「内部リンクの数が不自然(SEOスパム)かどうか」は違います。
したがって、内部リンクは「数ではなく文字数との割合」に注目すべきです。
具体例で説明
例えば、次のような 2つのウェブページがあるとします。
ウェブページ A
- 文字数:300
- 内部リンクの数:10本
ウェブページ B
- 文字数:3000
- 内部リンクの数:10本
上記の違いは文字数です。内部リンクの数は同じ10本です。
この二つのページの「内部リンクと文字数の割合」を計算すると次のとおり。
ウェブページ A
文字数に対する内部リンクの割合 … 3.3%
30文字に 内部リンク1つの割合
ウェブページ B
文字数に対する内部リンクの割合 … 0.33%
300文字に 内部リンク1つの割合
上記二つの「文字数に対する内部リンクの割合」を見てどのように感じますか?
おそらく、ほとんどの人が「ウェブページAは内部リンクが多すぎて不自然…」と感じたのではないでしょうか。
このように、内部リンクの数が同じでもウェブページの文字数によって「内部リンクの数が不自然(SEOスパム)かどうか」は変わります。
したがって、Goolgleからペナルティを受けないようにするためには、内部リンクの数ではなく「ウェブページの文字数との割合」に注目すべきです。
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Wikipedia をペナルティ予防の参考にする理由

内部リンクの数で Google からペナルティを受けないために「Wikipedia」を参考にするのは、次のような考えからです。
「Wikipedia」は常に検索結果の上位に表示されているので、Googleから SEO ペナルティを受けている可能性は極めて低い。
したがって「Wikipediaの内部リンクと文字数の割合」を守れば Googleからペナルティを受けることはないはず。
このような考えから、Googleからペナルティを受けないための内部リンクの数値として「Wikipedia」を参考にしています。
Google が公表している「内部リンク数が多すぎるのはダメ」の本当の意味
Google の公式サイトには次のような文章があります。
1 ページのリンクを妥当な数に抑えます(最大で数千個)。
上記の意味は、内部リンクの数が多すぎると「SEOペナルティ」になる、ではありません。
Googleが公表している情報の本当の意味
先ほど紹介した Google公式サイトの「内部リンク数の警告」の本当の意味は、次のとおりです。
①内部リンクの数が多いとウェブページのデータ容量が大きくなる。
②そうすると、ウェブページのデータが完全な状態で検索エンジンに登録されないことがあるので注意してください。
詳しく説明
先ほどの説明だとイマイチわからない…という人のために詳しく説明します。

①内部リンクの数が多いとウェブページのデータ容量が大きくなる。
それぞれの言葉の意味は次のとおり。
- ウェブページのデータ ... index.html もしくは index.php のこと
- 内部リンクの数が多いとデータ容量が増える … HTMLに記述する「aタグ」が増えるため
②検索エンジンに登録できるウェブページのデータ容量は決まっている。
例:1ページあたり1MBまでしか登録できない
③ウェブページのデータ容量が②のデータ容量を超える場合、ウェブページが不完全な状態で検索エンジンに登録される。
具体例
①ウェブページのデータ容量:2MB
②検索エンジンのデータ容量:1MB
上記の場合、検索エンジンには ①の半分(1MB)だけが登録される
説明は以上。
上記説明は次の情報を参考にしています。
参考リンク
- Youtube「Does Google still recommend 100 links or fewer per page?」の Google マット・カッツ氏の発言
- 「1ページのリンクは100未満に抑える」は過去の話|Web担当者Forum
おわりに:内部リンクの数に明確な基準はない
Googleの公式サイトに、先ほど紹介した文章以外で「内部リンク数が多すぎるのはダメ」と言っているものは、ありません。
したがって「内部リンクの数がいくつだとSEOペナルティになる」という明確な基準はありません。
ひょっとしたら、内部リンクの数を気にすること自体が無駄なのかも知れません。
それでも、内部リンクの数が気になる… という方は当記事で紹介した数値を参考にしていただけたらと思います。
【Wikipedia】の 内部リンクと文字数の割合
- 文字数に対する内部リンクの割合 … 0.5%
- 文字数 231文字につき内部リンク1本の割合
以上で、当記事の内容は終了です。
内部リンクの貼り方に興味があるという方には、次の記事がおすすめです。
当記事の内容が役にたったという方は、他の方に紹介していただけると嬉しいです。
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