内部リンクが多すぎるとSEOペナルティ?具体的な数値を検証
内部リンクを貼るとブログの検索順位が上がる。でも、貼りすぎるとGoogleからペナルティを受けるので注意。
という情報をよく見かけます。
しかし、1ページに貼る内部リンクの数は〇〇個がベスト!という情報を見たことはありません。
そこで、内部リンクの数は何個がベストなのか自分で調べてみることにしました。当記事は、その結果をまとめたものです。
筆者(タケヨシ)について
フリーランスでSEOに関する仕事をしています。SEO歴は今年で9年目。活動拠点は岐阜県です。»»» TK-CREATE岐阜(仕事用サイト)
検証に使用したページ:Wikipedia「検索エンジン最適化」
検証に使用したウェブページは次のものです。
»»»検索エンジン最適化|ウィキペディア(Wikipedia)
さらにいうと、上記ページの赤枠で囲まれた部分です。
その他の部分を除外した理由は、ウェブサイトのナビゲーションだから。別のページに移動するためのリンクだからです。
Wikipedia「検索エンジン最適化」ページを選んだ理由
Wikipedia「検索エンジン最適化」ページを使用した理由は、検索結果の上位に表示されるからです。
具体的には「検索エンジン最適化」でキーワード検索すると上から3番目に表示されるからです。
別の言い方をすると、Wikipedia「検索エンジン最適化」ページの内部リンクの貼り方を参考にすれば、ブログの検索順位が上がると考えるからです。
以上で、検証に使用したページの紹介は終了です。
検証結果:内部ンクの数は54個。54個以下ならばGoogleからペナルティを受けない?
Wikipedia「検索エンジン最適化」ページにある内部リンクは54個でした。具体的には以下のものです。
1990年代、2000年代、BMW、Google、Google
Chrome、Googlebot、Google検索、HTML、IPアドレス、JavaScript、PageRank、robots.txt、SEOポイズニング、URL、アクセビリティ、アルゴリズム、インターネットマーケティング、ウェブサイト、ウェブページ、グーグル、クローキング、クローラー、クロール、ゴッゴル、サーチエンジンマーケティング、サイバーエージェント、スタイルシート、セマンティック・ウェブ、ソフトウェア、タグ、ドアウェイページ、トップページ・ダウン・ペナルティー、ドメイン、ハイパーリンク、ホワイトハット、マット・カッツ、ミラーサイト、ランディングページ最適化、リコー、リダイレクト、リンクファーム、英、検索エンジン、検索エンジンスパム、視覚障害者、障害者、村八分、検証可能、信頼できる情報源、ノートページ、改善、出典、独自研究、文献や情報源
なお、上記のうち7つは「ウェブページを編集する人向け」ページへのリンクです。下記参照。具体的には以下のものです。
次の画像は、該当する部分のスクリーンショットです。
先述したように、Wikipedia「検索エンジン最適化」ページはGoogleからペナルティを受けていません。そして、このページにある内部リンクの数は54個です。
以上のことから、内部リンクの数が54個以内ならばGoogleからペナルティを受けないといえます。
推測:Googleからペナルティを受けるかは「文字数に対する内部リンクの割合」で決まる
先ほどの結論(下記)には注意点があります。
内部リンクの数が54個以内ならばGoogleからペナルティを受けない
それはウェブページの文字数です。もう少しいうと、文字数に対する内部リンクの割合でGoogleからペナルティを受けるかは違う可能性があることです。
具体的に説明します。たとえば下記ページがあるとします。
- ページA…文字数1,000。内部リンク数53
- ページB…文字数10,000。内部リンク数53
この場合、ページAはGoogleからペナルティを受けてページBはペナルティを受けない、という可能性があることです。
私としては、Googleのペナルティは内部リンクの数とは関係ない。関係があるのは文字数に対する内部リンクの割合、と考えています。
4.4%以下ならばGoogleからペナルティを受けない
Wikipedia「検索エンジン最適化」の文字数と内部リンク数は以下のとおりです。
- 文字数 … 12,195
- 内部リンク数 … 54
上記より文字数に対する内部リンクの割合を計算すると4.4%(四捨五入)です。
先述したように、Wikipedia「検索エンジン最適化」ページはGoogleからペナルティを受けていません。そして、このページの文字数に対する内部リンクの割合は4.4%です。
以上のことから、文字数に対する内部リンクの割合が4.4%以下ならばGoogleからペナルティを受けない、と私は考えます。
内部リンク数が多いとGoogleからペナルティを受ける、と言われる理由(根拠)
ここまで紹介した内容以外にも調査したことがあります。それは「内部リンク数が多いとGoogleからペナルティを受ける」と言われる理由です。もう少しいうと、何を根拠にしているかです。
調査したところ、それらしい情報が見つかりました。それは次のものです。
上記は、次の動画を翻訳したもの。
私としては、紹介した情報が「内部リンク数が多いとGoogleからペナルティを受ける」と言われる理由だと考えています。
補足
以下、紹介した情報の補足です。
注目点…2011年以降は、リンクを100本以上貼っても良い
↓「2003年にGoogleがリンク数を100本以内に抑えるように推奨した理由」の要約
1ページあたり100キロバイトしかインデックスできなかったから。100キロバイトを超える部分はインデックスできないので、検索順位を判断するうえでの材料にならないから。
補足
リンクを貼るとHTMLの量が増える。ウェブページのデータ量が大きくなる
参考:Wikipediaのリンクには4つの特徴がある
今回の調査で、Wikipediaのリンクには特徴があることに気づきました。それは以下のものです。
内部リンクの特徴
- ページ内に同じ言葉が複数ある場合は、はじめに登場する言葉にリンクを設定する
- 記事本文と関連性が低いページにも内部リンクを貼る
- ウェブページ編集者向けページへのリンクには「rel="nofollow"」を設定する
外部リンクの特徴
「rel="nofollow"」を設定する
ここからは、上記4つについて詳し説明します。
ページ内に同じ言葉が複数ある場合は、はじめに登場する言葉にリンクを設定する
ウェページには同じ言葉が何度も登場することがあります。今回調査したページには「ウェブサイト」という言葉が 14回登場します。
このような場合、Wikipediaは最初に登場する言葉に内部リンクを設定します。具体的には、最初に登場した「ウェブサイト」という言葉に設定します。別の言い方をすると、2番目以降に登場する「ウェブサイト」には内部リンクを設定しません。
これが、Wikipediaにあるリンクの特徴の1つ目です。
記事本文と関連性が低いページにも内部リンクを貼る
2つ目の特徴は、記事本文と関連性が低いページにも内部リンクを貼ることです。
具体的に説明します。
今回調査したページは「検索エンジン最適化」の意味を説明したものです。ページ内には、次の言葉の意味を説明するページへの内部リンクがありました。
1990年代、2000年代、視覚障害者、障害者、村八分
「検索エンジン最適化」の意味を知るうえで上記について詳しく知る必要はありません。別の言い方をすると、上記説明ページへの内部リンクは「記事本文と関連性が低い」といえます。
これが、記事本文と関連性が低いページにも内部リンクを貼る、の意味です。そして、Wikipediaにあるリンクの特徴の2つ目です。
ウェブページ編集者向けページへのリンクには「rel="nofollow"」を設定する
先述したように、今回調査したウェブページのなかには「ページ内容を編集する人向け」ページへの内部リンクがあります。下記参照。
Wikipediaは上記リンク全部に「rel="nofollow"」を設定しています。これが、Wikipediaにあるリンクの特徴の3つ目です。
外部ページへのリンクには「rel="nofollow"」を設定する
4つ目の特徴は、Wikipediaは外部ページへのリンク全部に「rel="nofollow"」を設定していることです。たとえば、以下のリンクです。
- 「脚注」という見出しの下にある外部ページへのリンク
- 「外部リンク」という見出しの下にあるリンク
以上で「Wikipediaのリンクには4つの特徴がある」は終了です。そして、当記事も終了です。